ダダダダ

あれ、ダダダダぁーと、それであれがこれでな!でこうよ。

温泉の幼い三人

私は田舎に住んでいる。

田舎という定義は凄く曖昧ではあるが、まぁ世間的にいう田舎なのである。

田舎の利点と言っても数えるほどしかないが

・景色が綺麗
・食べ物が美味しい
・人が少ない

田舎の利点で想像出来る事はこれぐらいかな?


もう一点、私の住んでいるところからすぐのところに大衆温泉がある。

これも都会ではなかなか無い利点

そんな温泉での話

 

いつも演歌が流れている老人だらけのこの温泉は私のお気に入り。

少々汚いが値段が安いし静かで混んでいない。

毎週一度はその温泉に浸かって疲れを癒すのであるが、その日はなにやら騒々しかった。

三人の小さいコがいたのである。

まだ小学校に通うか通わないかぐらいの子が三人。

姉1人、弟2人

親の付き添いは無い模様・・・

ただ、姉がしっかりしていて弟2人の面倒を見ていた。

「はい!さっさと脱ぐのぉ!」

「カゴには綺麗に入れなしゃい!」

などなど

凄くしっかりした姉である。

きっと母親の物まね状態なんでしょうねw


それに比べて弟2人ときたらもう・・・どこの男の子もアホですね。

しっかりした姉の言うことは聞いて、ちゃんとやってるように見せて
なんやかんや怒られることをやらかします。

一人はパンツを脱がずに風呂場へ突進
一人は靴下を片方履いたまま風呂場へ突進


もちろん姉に怒鳴られる。

でも勢いがつきすぎてそのまま風呂場へ突進するも、見ず知らずの私に止められるのですが。。。

 

いやぁなんとも微笑ましい光景なんです。

お風呂に入ってからも三人で体を一緒に洗ったり

姉が2人の頭をこれでもか!ってぐらい強くゴシゴシ洗ってあげてたり

泳ぎまくる弟2人を物凄い勢いで姉が怒ったり。


そんなドタバタした光景を湯船から見ていた私は笑顔が絶えませんでした。

他のお爺ちゃんたちも同じように笑顔が絶えませんでした。

みんなを笑顔にするこの子達はもう風呂場の天使です。


ただ、誰も風呂場で声をかけてなかったです。
家族構成とかみんな気になっていたはずなのに・・・。

笑顔で見守るだけでした。


風呂から上がった後もパンツ逆に履いた弟を怒鳴ったり
靴下を片方無くした弟を怒鳴ったりと
ドタバタドタバタしながらなんとか着替えを終えていました。

私はこの子達が何故か心配で同じタイミングで風呂から上がっていたんですが
その他の爺さんたちも子供が上がるとゾロゾロと風呂から上がってきた。
(きっと私と同じようにこの子達が少し心配だったのだろう。)


その後、お爺さん連中からの「アイス食うか?」「牛乳飲むか?」攻撃を華麗に断り続ける姉

「いえいえ結構です。」(後ろで「わーいアイスー!」って顔している弟)

「知らない人からもらっちゃダメだから・・・。」(弟を睨みつつ)

 

いやぁ子供って強い!姉って強いですねw
そして女の子って成長早いですね!

でもやっぱり男の子の方がカワイイwww


爺さん達が子供達の面倒を見たそうだったので先に帰ったのですが今も気になります。

親達は居たのだろうか?
どんな育ち方をすると、あんなにしっかりした姉になるのかな?

でもなんか田舎の良さを再確認した気がします。

心も体も温かくなる温泉

ステキですね。闇も感じますが・・・。

 

ー20060601日記より転記ー