ダダダダ

あれ、ダダダダぁーと、それであれがこれでな!でこうよ。

「世界でいちばん透きとおった物語」をネタばれ無しで面白さを伝える挑戦を

透きとおってたっ!

 

なにが透きとおっていたか?はネタバレなので言えませんが、伏線回収があまりにも透きとおりスギていて、読み終わってすぐに最初のページに戻ってまた全ページ読みまくる。

 

イデアを具体可するのは思ったより難しい。

「あ!これは良いアイデアだ」と思ったところで、個人の努力でなんとかなれば躊躇なく実行するのであろうが、アイデアから現実までに多人数のヒトが苦労をする未来も予想出来るとなると「・・・やめておくか」となる。

 

そんな途方もないアイデアを製品化出来る日本の出版社が凄い!

 

普通は本の内容や物語を感動するのであるが、出版社に感動してしまう本て唯一無二じゃないかな?

 

ワタシは伏線回収系の本が好きだ。

伏線を回収する過程に興奮するし、予想を裏切られたり予想通りだったりする過程も好きだ。

この本はモロにワタシの好みである「伏線回収系」でありヒューマン・ドラマでもありヒトが傷ついたり嫌な気分になったりすることもない精神的に優しい本であるが、まさか文庫本「まるごと」で伏線回収してくる本と出会うとはこの年齢まで思っても見なかった体験である。

そう「体験」である。

物語は主人公になって、よりそって体験するものなのであると思う。

その物語体験をすべて吹き飛ばす「日本の出版社すげぇ」の伏線がこの本の醍醐味である。

物語の主人公は「本を制作するすべてのヒト」が主人公と言えるこの作品。

 

是非、ネタバレされる前に読むべき。

 

本まるごとが作品、読み終わったあとに最初から最後まで1ページ1ページを本に携わるすべてのヒトからの「新しい体験」の意思を感じる作品。

 

オススメです。