ダダダダ

あれ、ダダダダぁーと、それであれがこれでな!でこうよ。

私を歌に引き戻したアルバムその1

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このアルバム、長い間音楽を聞くことを疎かにしていた私の脳天をカチ割って、月に一度は新しい音楽を探す生活に戻らせた一枚です(たしか2015年ぐらい)。

 

現在では超有名人のLiSAさんです。

鬼滅の刃での歌が有名ですが、個人的にはあまりあの曲は好きではないです。

家族が鬼滅好きで嫌でも耳に入ってくるのですが、やはり思い出すのはこのアルバムですね。

本日も移動中のタクシーに乗りながら「あー!ウザったいっ!」と思った瞬間にこのアルバムの曲が脳内に再生しまくって「あぁぁぁぁ聞かないと収まらない」状態になってしまって昼休みに大音量で聞きました。

それほど心の中に染み渡っているんでしょうね。

あまり、ロックとかポップスとかという表現が好きではないのですが、このアルバムは「激しめのロック」です、一言で表すと。

 

一番最初にこのアルバムをフルで聞いた時に思ったことが、今だに忘れられません。

 

「あぁ私が青春時代に聞いていたアーティストたちの音楽は無駄ではなかった」

 

私の思春期は丁度「バンドブーム」といって色んな音楽が「バンドという体系から発せられる」時代だったんです。

その頃にあった曲調といいますか、雰囲気といいますか、勢いが似ていて『アルバム』を作って出すという喜びに満ち溢れた音といいますか、んー説明が難しいですが、私と同年代の方であれば感じ取れると思います。

世の中に音楽を認められる体系が『バンド』というイビツな体系であり、音楽性が制限された状態だったり、個々に全力を出せない状態だったりした場合に出せる音って実は個人では出せなかった個性の塊になったりします。

そんな音が詰まっているんです。

イントロからドラムの入りとか。

サビに入るタイミングとかが、その当時の『バンドから発信される音』に似ているんです。

んー。まぁ同年代のオッサンたちよ。聞けばわかる!(投げた)

 

そんなオッサンが懐かしい気持ちなる古めかしいアルバムを作っているのに、現代の若者にウケるというのは『オッサン歓喜!』だった訳ですよ。

「Lisaはワシが育てた」みたいな気持ちになるわけですよ。

 

LiSAさんの歌唱力も凄いですよね。

「ロック調を歌う申し子みたいな声なのに可愛く歌うことを矯正されて、独自のベクトルに進んじゃったw」みたいな。

わ、わかるかぁぁぁぁー!

もうね「ロックが染み付いている感じがムンムンするのに、何故かそのまま行くことを拒否してキュートなものを入れたから独特の歌唱になってるよね!」

もっとわかるかぁぁぁー!

現在のAdoさんと比較すると「Adoは一曲に5,6人の表現とか5,6場面の表現をする歌い方だけど、LiSAは1場面を思いっきり命がけで歌う感じよね」

わあぁぁ、わかるよね?うん、一番わかりやすい気がする。

 

あと、このアルバムは今流行りの女性ボーカル『裏声多用』がほぼ無いんですよ。

(この後に出たLisaさんのアルバムは全部聞いていますが、裏声を聞いた瞬間に聞かなくなった。)

最後の曲だけ裏声多用しますが、疲れ切った最後っぽくてGOOD。

 

あと、高音出す時の表現が物凄くいいんです。

肺活量と喉との勝負をして震えている音の感じが、すげー良いんです。

思いっきり「たのしー!」って感じで高音を出して歌っている感じが凄くいいんです。

 

古いアルバムになりますが、オススメです。

アニソン歌手と思われている感がありますが、アニメファン以外の人生をズラすパワーがその当時はありました。