『夜を統べる神』ってだけで妄想暴走族の私をガンガンくすぐるパワーワードなのですが、アーティスト名が『月詠み(月をうたう)』というワードを見たら、そりゃー買うでしょ!
アルバム名が『月が満ちる』
夜を統べる神が「月が満ちる・・・」なんて言ったら妄想大将軍の私が「おぉぉー!」とか歓喜してしまうでしょ!
夜空を見ながら「月が満ちる・・・」なんて言ってる闇巫女みたいな姿の人を見かけたら(妄想)、そりゃー買うしかないでしょ!
アルバムフロント絵を見たら、女子が落ちてる絵(逆向きですが)。
天空の城ラピュタ以降、「女の子がゆっくり落ちてこないかなぁ」と夜空を見上げて恋い焦がれている日本妄想男子代表の私。
女子が落ちてくるアルバムは買うでしょー!
↓女子落下アルバムフロント絵の参考例
(ちょっと落ちてくる女子が多いですが・・・)
そんなこんなで昨日サウナに5時間ほど籠城していた時に「昨年の私的ベストアルバムとか書けば、ガンガン書けるんじゃね?」と思い立って、「去年って何を一番聞いていたっけかな・・・」なんてことを脳内ほじくり返していたら一番に『月が満ちる 月詠み』出てきたのでココに記す。
まー、また例のごとく『ジャケ買い』ですよ。
全然予備知識無しに特攻するスタイル。
あらら「ジャケを見て当たり引くって、私って天才じゃね?」と思いたい、思いたいっ!
昨年、十五夜ぐらい(曖昧)に数少ないCDショップを徘徊していたら発見!
「運命じゃね?」って思いますよね。買いますわそりゃー。
音楽的なことを「あーだ こーだ」話すと正直感性のみで聞いている私が突っ込まれると「返答致しかねますペコ」になるので、あまり触れないようにしているのですが、音的には正直言うと『面白く』は無いです。新しいものは感じません。
ただ、癖になるんです。
発せられる日本語が凄まじくて、バックの曲をぶっ殺している感じ?
聞いてもらうと判るんですが、日本語が美しい感じではなくて「黒いものを固めてブツケられた感じ」なんです。
・・・判るのかこれ。
ー生きるよすがにー
「夜の藍に咲いて満ちていけ 生きるよすが 傷も嘘も痛みも詩になれ 夢を、愛を書いて何を救えますか 憂う空を染める光になれ」
この歌詞を初っ端にブツケられます。
ブログなどという現代の『SNS時代の化石』にしがみついて、文章を書くのが大好きっ子の私からすると、この「ダークサイドを握って全力で投げた」みたいな歌詞はグサッとくるんですよね。
そして適度に「青い」
適度に青臭さを醸し出す歌詞、思春期を引きずってる感じがすごく良いです。
あと『メデ』という曲も日本語が面白いです。
ーメデー
「情動を綰ねて 爆ぜて散けて どうしようもないまま今日が終わっていく」
ここの歌詞が好きですが、もっとも特徴的なのが、この曲『メデ』を多用します。「目で」とか「冥で」とか「メーデー」等など、一つの単語を連発するのですが、意味が違うというなんとも面白い作り方をしています。
『月詠み(月をうたう)』と名乗るだけあって、燦々(サンサン)と太陽のように明るい曲はありませんが、なんとも癖になるアルバムです。
「月が満ちる うたを詠う そんな些細なことで、生きていたいと思えた」
この歌詞が集約されて、感じ取れるアルバム、買ってよかった。