ヨルに向かう空とシカまろ君。
久々に単文で感動しました。
「頬色に茜さす日は 柔らかに爆ぜた 斜陽に僕らは目も開かぬまま」
『斜陽』という単語はどうしてもネガティブな雰囲気を纏った単語だと思っていたんです。
太宰治『斜陽』が私の中でイメージが大きいんでしょうね。
落ち目と言いますか、終焉と言いますか、精舎必衰の理とでも言いますか
天高く登ったお天道様でさえ沈む、
没落する=斜陽というイメージでした。
言葉に囚われているんですよね。
勝手に決めたイメージで新しい捉え方が出来ない。
腐った概念を捨て去って、無垢な文章を発せられる感受性が欲しい。
・斜陽は周囲が暗くなるのとは対照的に茜色に塗り上げていく
・・斜陽は時に直視出来ないほどの光を放ち僕らを迷わす
・・・日が落ちることに理由が無いように、恋に落ちることに理由は無い。
「頬色に茜さす日は 柔らかに爆ぜた斜陽に僕らは目も開かぬまま」
ラブソングのタイトルに『斜陽』なんてタイトルをつける『ヨルシカ』スゲーっす。
しかも中学生のピュアな恋愛ラブコメアニメの主題歌ですからねっ。
マジかよー
恋に落ちる→落ちる→斜陽
普通そうなりませんっ。
どんな感性しているのか凄いです。びっくりしました。尊敬してしまった。自由すぎぃー。
原作マンガ「僕の心のヤバいやつ」は読んでいて、シナリオは理解していたのです。
アニメも一話目だけ試しに見たのです。
アニメはやはりマンガとテンポが違っていて「ふ~ん、イマイチ」って感じだったんです。
ただ、アニメ一話目ってオープニング曲がエンディングに流れるパターンが多いんですけど、今回もそのパターンだったんです。
アニメの内容を全部かき消すぐらい衝撃を受けました。
『斜陽』って中学生のラブコメに『斜陽』ってあんた。
そして昨日発売されました『斜陽/ヨルシカ』一曲250円ぐらいで買えます。
オススメでございます。
※蛇足
アニメはあの自転車を坂から川にぶん投げるシーンで「頬色に~♪」とバックで音を抑えながら流せよー!違和感ないように多少原作から改変してもいいから、そうしたらもう、泣いてたでぇー!ハイレゾの500円のほう買ってたでー!