海が呼んでる気がしたので来てみました。
私の家から海までは自転車で約2時間
いつものように行きつけの喫茶店で朝の開店からダラダラ過ごしていた。
窓から覗かせる外の景色はどんどんお天道様の影響で熱を帯びてくる。
眩しい外の景色が夜でしか活動しない私を叱咤しているようだ。
ここは天国だ。涼しい・落ち着く・コーヒーがウマい。
そんな怠惰を貪る休日
突如「今日という日は二度と来ないのに、いつもの日常を過ごして良いのか?」そんな心の声がこだまする。最初は小さく、そして広がるように、腹と胸の間を貫き響く。
しかし何をしろというのだ?
なにも変化を求めていない心情のはずなのに、奥底にある私の気持ちは何を求めているのか・・・?
「泳ぎに行こうぜ!」
突如として決定する我が心
最近起こる廻りの目まぐるしい変化、悩みや暗い話、自分の都合で相手を置き去りにする人々、クソみたいな日常
「泳ぎに行こうぜ!太陽に焼かれながら泳ぎに行こうぜ!」
おっしゃ
おっしゃ!行ってやろうじゃないか!
「泳ぎに行こうぜ!欲だらけで、ヒトだらけの海に泳ぎに行こうぜ」
そんなことを決意したのが12時
自転車で意気揚々と道中を進む
道中の私を襲う南中高度さん
37度ですって奥さん
アスファルトが焼けて景色が歪む
景色が歪んでいるのか私が正気を保てていないのか?
私はシラフだ酔ってるのは地面
恐ろしい勢いで体力を奪う太陽さん
海水に入る前から私の体内から出るデブ汁がヌレヌレにしていく
海につき、肩で息をする私を全力で癒やしてくれる海の写真を撮る。
もう泳ぐ体力なぞない。
今日一日は、今日という日は二度と来ない。全てのヒト、全人類が知っていることだ。
今日という日が明日も続き、今日の平安が明日もつづくなんてことは無いかも知れない。
ただ海は続くんだろうなぁ。
ホモ・サピエンスなぞの雑魚が生まれる前から生命を育んできた海は数億年の時を経ても私達の母と呼べるほど落ち着き払って私を出迎えてくれた。
しかし泳ぐ体力なぞない。
帰路の体力が残されているのかも疑わしい
常温以上の温度になったポカリを流し込む。
眩しい日差しが夏の扉をこじ開け、光を浴びせキラキラな世界を熱とともに作っていく。
風が強くふき始め、私の体力を多少なりとも回復してくれる。
さぁ帰ろう
今日という日が二度と来ないことを思い出して、いたたまれない衝動にかられて海に走り出した私を迎えてくれた海のごとく広く優しい気持ちを少しだけ取り戻す今日。
などとポエム的に書いてみたりしてみる。