食欲の秋、運動の秋
そして芸術の秋ということで、なにかしないとなぁと思って『目標』を掲げました。
一日一作品映画を見よう!
なかなかハードルの高い目標なんです。
結構平日に映画を見るのは時間が足りないんですよね。
色々と家のことをやると、どうしても『まとまった2時間』が取れないんですよ。
そんな言い訳は無用!押し通れっってことで始めたのですが、どうしてもヲッサンなので、安心安全の『ロッキー』を見始めました。
ロッキー1~ファイナルまで見たのですが、まだクリードって続編みたいなのがあって「こりゃ駄目だ」と思っていたのです。
一度見たものは流し見が出来てしまうので、感想もそうなんですが「楽」なんですよね。
てことで廻りの魑魅魍魎「自称映画オタク」になんかないかい?と聞いたら教えてもらったのが『グリーンブック』。
グリーンブックってなによ?映画タイトルの「緑の本」ってなに?
最初そう思ったのですが、映画で説明されます「黒人が宿泊出来る宿リスト」なんですね。
1960年代はまだまだ黒人差別が酷くて、特に南部アメリカではまだ人間として扱われていない感じのある時代。
そんな時代に「黒人が一人でも安心して旅が出来る本」それがグリーンブック(らしい)
で、その自称映画オタクの映画内容説明が
「ピアニストの黒人とヤクザなヲッサンが来るまで南部を旅する映画です」
あぁ、ちっとも面白くなさそう・・・
拝見するまではそう思ってました。
自分でもびっくりするぐらい、英語字幕版と日本語吹替え版を連続して見てしまうほどドハマリしてしまいました。
~ざっくりシナリオ~
字を書くのもギリギリで、職場の顧客をぶん殴ってしまうぐらい凶暴で大食漢の白人妻子持ち男性と、その当時の黒人でありながらピアノで成り上がり、礼儀・物腰・態度の全てが洗練された知識人の黒人男性。
この二人が車でドンドン差別色の濃い南部アメリカへ向かって旅(ピアノコンサートツアー)をします。
あぁ私の文章力では正直、内容もシナリオもいくら説明しても「面白いのそれ?」って思われると思います。
ただ、ただですよ。
これが結構、私の人生に影響する決定的な気持ちの変化なのですが
私の勝手に決めた「クリスマスに見るべき映画ベスト3」の第2位にランクインしましたっ!
(1位は不動の「あぁ素晴らしき哉、人生!」)
あのメジャーなタイトル「ダイ・ハード」と「ホーム・アローン」を倒すほど好きになってしまいました。
ワクワクとかドキドキとかハラハラとか全然無いんです。
ただただ「リズムと雰囲気と音楽が良い」んです。
そして見たら分かるのですが、無性にケンタッキー・フライド・チキンが食べたくなる!
良く言われる「シナリオは大事だよ」とか考察されて言われますが、キャラが二人光っていて、メチャクチャ「キャラが立っている」とシナリオなんてどうでも良いのかも知れません。
ピアノのチカラで自分が変わったように世の中を変えようとする黒人と
崇高な音楽なども聞いたこともないガサツな白人が本気の音楽に触れて、差別以上の「こいつは世の中に必要だっ」と感覚で思わせてしまう。
そしてケンタッキーが食べたくなる映画「グリーンブック」
オススメです。
私は12月にまた見ますっ!