鳴り止まない。
鳴り止まない。
鳴り止まないんです。
久々の体験に興奮した。
ファーストコンタクトは全然意識しなく夏頃にスラ~と全曲聞いて、秋頃になにか喉に引っかかるような気持ちで思い出して聞いた。
それ以来、仕事をしていてもイヤホン取ってもアルコールで意識を飛ばしても全然鳴り止まない。
この人たちの優しくて心地よい音が粘っこく脳を刺激する。
「回転してんだBaby」(回転してから考える)
「満月が早い日、走ってるんじゃないかな?」(自由のショート)
「ファミレスの角が緑のシュワシュワ~」(ナイーブ女の子)
一小節に込められた短い歌詞がスルッと入ってくるのに掴みにくい。
ファミレスのカドが緑のシュワシュワってなんじゃー?
このヒトには何が見えているのだ・・・。
恐ろしいアルバムに遭遇してしまった。
それ以来、ずーっと聞いています。
「初音ミクはワシが育てた」みたいな黎明期のフラッシュで作成していた時代からボカロを知っている私、そんな「今の音楽シーンはワシが作った」みたいな思いを持った勘違いオッサンの私なのですが、昨今は一小節に歌詞と音を詰め込みすぎている気がする。
あまりにも世の中に浸透してしまったので誰も違和感を感じないのかも知れませんが、一小節にガンガンと詰め込めるだけ詞と音を詰め込んで複雑怪奇なコード進行曲を違和感も無く歌える人を昨今では「歌が上手ねぇ」って言っている気がします。
ボカロで作った曲は人間が気持ちよく歌うことには特化していないんです。
そんなジェットコースター的な曲を「良い曲ねぇ」と言っている気がします。
(・・・流行を全く知らないオッサンが言うのもなんですがっ!)
ただ、昨今の流行と真逆な歌い方・曲調だけに世間に認知されないのが勿体ないほど良いアルバムです。
「あっさり」なのに「こってり」みたいな?
説明が下手なので難しいのですが、脳内で鳴り止まないアルバムは久々すぎて興奮しています。
そしてなにより世の中に認知されて、この心地よい感動を皆様に味わってほしい。
文章書きとしてはこんな「伝わるのに意味不明」みたいな歌詞を書ける才能に嫉妬します。
「自由のショート」とタイトルを書くだけで歌詞の意味など説明不要にする手法は私には書けない。
女の子の髪だとは言ってない「ふわりと揺れそう」としか出てこない。
でもなにかがあって「ショート」にしたことは伝わる。
く、くやしい。とってもくやしい。
説教じみた詞や恋愛感情押し売りの詞、「うまく言ったな」みたいなのがにじみ出る詞などは7つの海5大陸に腐る程あるが、これは私には書けない。